大迫力!『三河一色大提灯まつり』は、巨大提灯に描かれた時代絵巻が夜空に浮かび上がる
2024年8月24日(土)・25日(日)
愛知県西尾市一色町一色宮添129
三河一色諏訪神社
名鉄西尾線「西尾駅」から、名鉄東部交通バス「三河一色」行に乗換え「大宝橋」下車
知多半島道路「半田IC」から車で約30分
16:00~20:00 ※開催日により異なる
雨天の場合は、次の晴天日まで順延
ココ注目!
■それぞれの提灯で異なる、神話や歴史にちなんだ図柄・文言
■お祭りで使用するろうそくも、長さ1.2m、重さ80kgと大迫力
愛知県の有形民俗文化財にも指定されている三河一色大提灯まつり。全長6~10mにもなる巨大な提灯で有名なこのまつりは、例年約10万人の人が訪れる、西尾市一色町の夏の風物詩です。
6組12張の大提灯には、神話や歴史などの時代絵巻が描かれています。1日目の夜には、提灯に火を入れる火入れ式が行われ、漆黒の夜空に時代絵巻がほのかに浮かび上がり、幽玄な世界を醸し出します。
舞台は450年以上の歴史を誇る三河一色諏訪神社。大提灯まつりの起源は「かがり火」
三河一色大提灯まつりの舞台となる三河一色諏訪神社は、室町時代の永禄年間(1558~69年)に、長野県にある諏訪大社の分霊を祀ったことが起源とされています。夏~初秋になると、田畑を荒し人に危害を加えた海の魔物を鎮めるために「かがり火」が焚かれていました。以後、毎年祭りの神事として、かがり火を焚くのが習わしとなります。
この神事は約100年ほど続いたようですが、次第にかがり火を焚くことが不便となり、提灯を作り、献灯する形へと変わっていきます。次第に提灯が大きなものへと変わり、元文年間(1736~40年)・寛保年間(1741~43年)には、二張の大きな提灯の両側に柱を立て、屋根で覆うようになります。その後、二本柱から三本柱となり、今のような大提灯や大柱に発展していきました。
三河一色諏訪神社の提灯があまりにも大きい‟ばかにでかい提灯”であったことから、明治時代には、 知多や渥美の人から「一色のばかぢょうちん、一度見ぬもばか、二度見るもばか」 とも言われていたようです。
1日目夜には火入れ式があり、古式豊かな時代絵巻が漆黒の夜に浮かぶ
大提灯の大きさは小さいものでも長さ約5.91m、直径約3.64m。大きいものになると長さ約10m、直径約5.60mにもなり、これは3階建てビルの高さに匹敵します。
1日目は大提灯が掲揚された後、神楽が奉納され、火入れ式が行われます。提灯が巨大なため、使用するろうそくも最大で長さ約1.2m、重さは約80kgになるそう。この火入れ式を一目見ようと多くの人が訪れ、まつりはピークを迎えます。大提灯の絵は、全て提灯の骨組みの上を避けて、神や人の眼が描かれているそうです。これは、ろうそくを入れた時に影になってしまうから。一つひとつ丁寧に作られた大提灯。時代絵巻が夜空にぼんやりと浮かび上がります。
提灯ごとで異なる絵柄にも注目!
大提灯には神話や歴史に因んだ絵や文字が描かれています。天照大神(あまてらすおおみかみ)が天の岩戸に隠れたため、神々が困っている様子を描いた「天岩戸図(あまのいわとず)」や、源義経の寵愛をうけた静御前(しずかごぜん)が頼朝に捕えられ、鶴岡八幡宮で舞っている様子を描いた「大塔宮御凱旋図(だいとうのみやごがいせんず)」など、それぞれで異なるため、じっくりと絵や文字を眺めてみてはいかがでしょうか。
主催者よりメッセージ
歴史が息づき、漆喰の夜に浮かび上がる幻想的な時代絵巻。これだけの大きな提灯はあまりないため、ぜひ大きさを味わって頂きたいです。
6組12張りの各組の提灯にはそれぞれ神話や歴史に因んだ図柄、文言が施されていますので、一つひとつをゆっくりとご覧ください。
問合せ先
三河一色諏訪神社
ミカワイッシキスワジンジャ
問合せ先
西尾観光案内所
ニシオカンコウアンナイジョ
この記事を書いた人
SAKURA編集部_Megumi.Iです!初めての街や初めてのお店ってワクワクしますよね。暮らしに役立つ情報を通して、そんな素朴なワクワクをお届けできるように頑張ります(^^)
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