巨大な鯛みこしが豊浜を練り歩く!漁師のまちに伝わる奇祭
例年7月下旬
※令和5年は神事のみ開催
見どころはココ!
※以下は令和4年度の情報です。令和5年度は神事のみの開催となります
■中洲地区を練り歩く、手づくりの巨大な鯛みこし
■鯛みこしが若衆に担がれて海に入る海中遊泳(※2022年は海中遊泳は行いません)
知多半島の先端にある南知多町豊浜地区。伊勢湾に面し、県下有数の漁獲水揚げ量を誇ります。この漁師のまちで夏の風物として有名なのが「鯛まつり」です。10~18mの竹と木材で作る、約1トンもの巨大な鯛みこしを若衆が担ぎ、海の安全と大漁を祈る歴史あるまつり。勇壮な姿は海の男たちのまつりにふさわしく、毎年多くの人で賑わいます。
鯛まつりの始まりは明治時代、「鯛」ではなく「ハツカネヅミ」でした
明治18年頃、船大工が中洲神社の祭礼にみこしを添えようと「ハツカネズミ」の張りぼてを作って担いだのが始まり。その後、クジラや伊勢海老などに形を変え、大正初期に鯛になります。昭和初期には胴内ではやしながら海を泳がせる現在のスタイルが確立。鯛みこしは、豊浜にある中洲区、東部区、鳥居区、半月区、中村区それぞれの地区で1体ずつ作られ、地区ごとで鯛の色や表情が異なり、手作りならではの愛嬌があります。
当日は「トコヤー、トコセー」の威勢の良い掛け声とともに、巨大な5つの鯛みこしが60人ほどの若衆に担がれて町内を練り歩き、海に入ります。今年はコロナ禍で開催はありませんが、本来であればこの「海中遊泳」が最大の見どころ。観衆の声援を受けながら、尾を振り、ヒレをピンと張ってまるで生きているかのような動きを見せます。鯛みこし同士のぶつかり合いや、御仮屋正面の鳥居めがけて鯛みこしが猛突進するシーンは迫力満点!これが天下の奇祭と呼ばれる所以です。
鯛みこし作りのこだわり
鯛みこしは竹と木の骨格に白木綿を巻いて作られます。近年では、通路や電線、交通事情などにより、昔の鯛に比べて小さなサイズになっているようですが、とはいえ10~18mと巨大!本物の鯛に近づけられるよう、形を整えながら作っています。鯛みこしの中には、笛や太鼓を生演奏する人が乗り込むため、人が乗れるように丈夫に作るところが難しいそうです。
2022年は中洲地区でのみ開催。タイヤ付き鯛みこしを引っ張って練り歩く!
「歴史ある鯛まつりを後世へ継承していきたい」という実行委員会の思いもあり、今年2022年の開催が決定しました。例年2日間行うところを1日だけにし、開催は中洲地区のみ。感染対策として、海中遊泳を行わず、鯛みこしは、密を避けられるようタイヤ付きの新スタイルになります。タイヤ付き鯛みこしは子どもでも引っ張ることができるため、多くの人が鯛みこしに振れられる機会になりそうです。海の安全と大漁、さらに、来年こそは伝統的な勇壮な姿を見られるよう願い、鯛みこしがまちを練り歩きます。
豊浜の海の安全、大漁を祈願
豊浜中洲地区鯛まつり
トヨハマナカスチクタイマツリ
愛知県知多郡南知多町豊浜
アクセス:【車】南知多道路「豊丘IC」から車で約8分 【公共交通機関】名鉄河和線「河和駅」より豊浜行きバスにて「豊浜」バス停下車(中洲漁港)
http://www.oina-toyohama.net/kanko-kyokai/
無(専用駐車場はありません)
@385hfeor(豊浜観光協会)
この記事を書いた人
SAKURA編集部_Megumi.Iです!初めての街や初めてのお店ってワクワクしますよね。暮らしに役立つ情報を通して、そんな素朴なワクワクをお届けできるように頑張ります(^^)
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