2022年11月1日、愛知県長久手市に誕生した「ジブリパーク」。着ぐるみやアトラクションのあるテーマパークとは異なり、自然を生かし、もともとある環境を最大限に活用して造られることでも話題になっています。
愛・地球博記念公園「モリコロパーク」内に開園!
ジブリパークがあるのは、2005年に開催された愛知万博(長久手会場)の跡地に造られた「愛・地球博記念公園(モリコロパーク)」の敷地内。
東京ドーム約42個分にもなる約194haの面積を誇る愛・地球博記念公園の園内には、愛知万博の時に人気を博したサツキとメイの家や、東海地方最大級規模の大観覧車、大芝生広場、お花畑、アイススケート場、サイクリングコースなどがあり、四季折々の自然を感じながらゆったりと過ごせます。
愛・地球博記念公園の自然と調和!スタジオジブリ作品の世界観を堪能できる全5エリア
ジブリパークは、点在した5つのエリアで構成されます。自分の足で森や小道を歩き、風や自然を感じながら主人公になった気分で作品の世界観を堪能できます。2022年11月に、①青春の丘、②ジブリ大倉庫、③どんどこ森 が第1期オープン。その1年後の2023年秋に ④もののけの里、2024年3月に ⑤魔女の谷 が第2期オープン。入場料金はエリアごとの設定となります。
『天空の城ラピュタ』などに見られる19世紀末の空想科学的な世界をイメージしたエレベーター塔
5つのエリアより一足早くオープンしたのが、ジブリパークへの入り口の一つとなる高さ約28mの「エレベーター塔」。この塔はもともと愛・地球博記念公園にあったもので、『天空の城ラピュタ』などの舞台設定で参考となった19世紀末の空想科学世界をもとにデザインされています。こちらは無料で利用できるので、園内を散策した際にぜひ立ち寄ってみましょう。よく見ると細部に「秘密」がちりばめられているとか!
2022年11月1日 に「青春の丘」「ジブリの大倉庫」「どんどこ森」が第1期オープン
【①青春の丘】 ジブリパークへの玄関口
世界観を楽しめる作品
『耳をすませば』『猫の恩返し』
愛・地球博記念公園の北口広場を抜け、最初に出迎えてくれる「青春の丘」。ここでは『耳をすませば』『猫の恩返し』の世界観が表現されています。
エリア内は平成初めの住宅地をイメージ。『耳をすませば』に登場するアンティーク家具や時計の修理・販売を行う店「地球屋」が建築され、同作に登場する「ロータリー広場」も整備。電話ボックスや掲示板に電話機や貼り紙などが設置され、作品の中に入り込んだような、どこか懐かしい雰囲気を体感できます。
さらに、『猫の恩返し』に登場する「猫の事務所」の家具や小物などが、ミニチュアサイズの”猫目線”で再現されます。先述のエレベーター塔は青春の丘にあり、ジブリパークの目印としてスタジオジブリの世界へ導きます。
『耳をすませば』の主人公・月島雫は14歳、『猫の恩返し』の主人公・吉岡ハルは17歳。エリア名の青春の丘は、青春真っ只中の彼女たちと、愛知青少年公園時代に管理棟があったことに由来しているようです。
①青春の丘 エリア情報
■チケット料金/青春の丘・ジブリの大倉庫セット券(2023年10月まで)
【平日】大人3,000円、4歳~小学生1,500円、3歳以下無料
【土日祝】大人3,500円、4歳~小学生1,750円、3歳以下無料
■定員・日時指定/入場時間9:00(平日10:00)~ 16:00
※入場時間枠(青春の丘のみ指定)あり
※「青春の丘」「ジブリの大倉庫」セット券の場合、「ジブリの大倉庫」の入場時間指定はありませんが、入場列が出来ている場合はお並びいただきますので予めご了承ください。当日15:00までに全員揃ってご入場ください。
※エレベーター塔はチケットがなくても利用可
【②ジブリの大倉庫】 ジブリパークのメインエリア
世界観を楽しめる作品
『借りぐらしのアリエッティ』『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』など
2018年に営業終了した温水プールの空間を活用する「ジブリの大倉庫」。大倉庫という名前にふさわしく、大きな箱の中に素敵なもの、怪しげなものがごちゃごちゃと混ざった不思議で楽しい空間へと生まれ変わります。『借りぐらしのアリエッティ』『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』などの世界観を楽しめます。
ジブリの大倉庫内は、倉庫らしさと懐かしさを感じられる和洋折衷の建築空間をイメージ。常設展示室(5室)、企画展示室、映像展示室(約170席)、カフェ棟などで構成されています。
『借りぐらしのアリエッティ』がモチーフとなる空間には、アリエッティやその家族が暮らす家と、彼女たちの目線で見た植物の茂る庭が大きなセットで表現されています。『天空の城ラピュタ』がモチーフとなる空間には、廃墟となったラピュタの庭園「天空の庭」や、「空飛ぶ巨大な船」を全長約6mのスケールで表現。子どもたちが自由に遊べる空間として『となりのトトロ』の「ネコバスルーム」や「こどもの街」も作られています。
館内は、2階から入っていったん1階に下がり、ぐるぐる回って2階から出る構造。ジブリの大倉庫は、ジブリパークの建物の中で一番広く、所要時間は約2~3時間。屋内なので、天候を気にせずゆったりと見学できます。
お土産を買うならジブリの大倉庫2階の「冒険飛行団」にて。ファッション、インテリア、雑貨、文具、おもちゃ、お菓子などさまざまなジャンルのジブリパーク限定グッズが並びます。人気のアイテムは午前中で完売してしまうことも。お目当てのものがある人は、朝一の入場時間チケットが狙い目かも?
②ジブリの大倉庫 エリア情報
■チケット料金/
【平日】大人2,000円、4歳~小学生1,000円、3歳以下無料
【土日祝】大人2,500円、4歳~小学生1,250円、3歳以下無料
■定員・日時指定/入場時間9:00(平日10:00)~ 15:00
※入場時間枠あり
【③どんどこ森】 サツキとメイの家と自然空間
世界観を楽しめる作品
『となりのトトロ』
『となりのトトロ』の中で、サツキとメイの蒔いた種が、早く芽を出すようにと、夜、トトロと一緒に踊る“どんどこ踊り”から名付けられた「どんどこ森」。愛・地球博記念公園の中でも緑いっぱいの自然豊かな場所に作られ、昭和の田園景観が表現されています。
どんどこ森の中心となるのは、白い壁と赤い屋根が特徴の「サツキとメイの家」。裏山の森には散策路が整備されるほか、全長約80mのスロープカーや、あのキャラクターを模した高さ約5.2mの木製遊具「どんどこ堂」が登場。小学校低学年の子どもたちが中に入って遊べるかわいい遊具です。
建物や遊具はもちろん、周辺の自然に目を向けて見るのもジブリパークの楽しみ方の一つです。四季折々の風景をダイレクトに感じられる裏山は、登ってみるといろいろな再発見がありそうですね。
③どんどこの森 エリア情報
■チケット料金/【全日】大人1,000円、4歳~小学生500円、3歳以下無料
■定員・日時指定/入場時間9:00(平日10:00)~ 16:00
※入場時間枠あり
※「どんどこ堂」や散策路等がある裏山(山頂部)は、チケットをお持ちの方は当日いつでも入場可
※ 天候や日没時間により閉場時間を早めることがあります
2023年度に「もののけの里」「魔女の谷」が第2期オープン!
【④もののけの里】『もののけ姫』の世界観で体験学習
世界観を楽しめる作品『もののけ姫』
『もののけ姫』の主人公アシタカが住んでいた、縄文的文化を残す「エミシの村」と、製鉄民の共同体「タタラ場」をもとにした和風の里山的風景をイメージして造られます。
愛・地球博記念公園内には、農の営み、先人の知恵、自然の循環をキーワードにして里山づくり活動を行う「あいちサトラボ」という施設があります。「もののけの里」はこの里山の風景と一体となって整備。「タタラ場」をイメージした建物は体験学習施設になり、来場者自ら五平餅づくりが体験できます。
また、「もののけの里」近くの芝生広場には、『猫の恩返し』の「猫王の城」をモチーフにした迷路や滑り台、ターザンロープといった大型遊具の設置が予定されています。パークのチケットを持っていなくても利用可能で、子どもたちが楽しめるようリーズナブルに遊べるスポットになるようです。
④もののけの里 エリア情報
■チケット料金/もののけの里・ジブリの大倉庫セット券
【平日】大人2,500円、4歳~小学生1,250円、3歳以下無料
【土日祝】大人3,000円、4歳~小学生1,500円、3歳以下無料
■定員・日時指定/入場時間9:00(平日10:00)~ 16:00
※入場時間枠(ジブリの大倉庫のみ指定)あり
※「もののけの里」「ジブリの大倉庫」セット券の場合、「もののけの里」の入場時間指定はありませんが、入場列が出来ている場合はお並びいただきますので予めご了承ください。当日16:00までに全員揃ってご入場ください。
※もののけの里は2023年11月1日~2024年2月12日まで、ジブリの大倉庫とのセット券で入場できます。
※「乙事主」の滑り台の利用対象は小学生(12歳)以下です。
五平餅とは炊いた米をつぶしたものを串に成形して、タレをつけて焼いた愛知県等の山間部を発祥とする郷土料理です。タタラ場では五平餅にお好みのタレで七輪の炭火で焼いて作る体験ができます。この機会に地元・愛知県などで親しまれてきた食文化に触れてみてはいかがでしょう。
五平餅炭火焼体験
■五平餅炭火焼体験/1名1,200円(税込)餅1本+特製タレ1瓶(1種類)
■所要時間/約20分
■対象年齢/10歳以上 ※9歳以下の来園者は体験できませんが、タタラ場に入場できます。
※「五平餅」に関する体験の料金はチケット料金と別に必要です。12歳以下の来園者による体験は保護者の同伴が必須です。
※予約不要、当日タタラ場入口で受付を行います。五平餅がなくなり次第終了します。
※七輪は大変熱くなります。やけどには十分お気を付けください。
※炭やタレなどで、衣服が汚れないようお気を付けください。
【⑤魔女の谷】 スタジオジブリ作品の展示・遊び・休憩の複合空間
世界観を楽しめる作品『魔女の宅急便』『ハウルの動く城』
★2024年3月16日(土)オープン予定(広さ約2.9ha)
ジブリパークで最後にオープンするのが「魔女の谷」。ここでは、“魔法”がテーマになった『魔女の宅急便』『ハウルの動く城』などの世界観が表現されます。スタジオジブリ作品の体験を通した展示や遊び、休憩所として利用できる複合空間が予定されています。
北ヨーロッパ風の空間が表現されるエリア内には、『ハウルの動く城』に登場する「ハウルの城」、ソフィが働く「ハッター帽子店」、『魔女の宅急便』に登場する「オキノ邸」「グーチョキパン屋」などが作られます。
「ハウルの城」は高さ約15mもあり、ビルでいうと4~5階に相当する施設。目玉のように大砲が動く仕組みがあるほか、内部に入ってハウルの寝室などを鑑賞できます。「オキノ邸」は主人公キキの実家で、「グーチョキパン屋」はキキが働くおソノさん夫婦のお店。老若男女問わず人気の作品だけに、こちらも人気のエリアになりそうです。
「魔女の谷」は、当初2023年秋のオープンを予定していましたが、ヨーロッパの建築をモデルとした木造建築物を表現するため、主要部の材料として使われる広葉樹の調達に時間がかかることから、オープンは2024年3月(予定)へと変更になりました。ジブリパーク最後のエリアとなるため、ますます注目を集めそうです。
⑤魔女の谷 エリア情報
未公表
公式サイトでは宮崎吾朗描き下ろし“大さんぽのしおり”をデジタル配布!
2022年11月開園!スタジオジブリ作品の世界観を楽しめる
ジブリパーク
ジブリパーク
愛知県長久手市茨ケ廻間 乙 1533-1
アクセス:【公共交通機関】東部丘陵線(リニモ)「愛・地球博記念公園駅」から徒歩1分
052-954-6874(愛知県政策企画局ジブリパーク推進課 調整グループ)
【平日】10:00~17:00(※学校の長期休暇期間の平日は9:00~17:00)【土日祝】9:00~17:00
火曜 ※学校の長期休暇期間は営業 ※年末年始及びメンテナンスなどの指定日
公式サイトにてご確認ください
※平日、土・日・休日ともすべて日時指定の予約制(入場時間のみ指定、入れ替え制ではありません)
※どんどこ森の「散策路」のみ、入場時間の指定なし(当日限り)
※別途、発券にあたりシステム利用料(1枚につき110円)が必要
https://ghibli-park.jp/
この記事を書いた人
SAKURA編集部_Megumi.Iです!初めての街や初めてのお店ってワクワクしますよね。暮らしに役立つ情報を通して、そんな素朴なワクワクをお届けできるように頑張ります(^^)
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