旬の“おいしい”をレポート!
☆12月の食材☆
しいたけ
取材産地/新城市
日本と中国を原産とする、最もポピュラーなきのこ類の一つ。煮る・焼く・炒めるだけでなく、出汁をとる時にも使われる万能食材。2022年3月には、しいたけの原産地表示が見直され、これまでは採取した場所を表示していたが、改定後は原木または菌床に種菌を植えた場所(植菌地)を表示するようになり、純国産のニーズが高まっている。
奥三河の菌床しいたけは、肉厚で大きく、ジューシーな味わい
奥三河の冷涼な気候を生かして栽培!細やかな管理が生む上質しいたけ
冬のお鍋に欠かせない具材の一つ、しいたけ。奥三河で育つ肉厚のしいたけは、大ぶりで食べ応え抜群。ジューシーで濃厚な旨味を堪能でき、お鍋はもちろん、炙り焼きにしたり、炒めたり、煮たり、料理の主役になる食材です。
奥三河は美しい山々に囲まれた高原地域。冷涼な気候を生かし、菌床しいたけの栽培を行っています。菌床とは、原木に代わって、広葉樹のチップなどを成形して作る人工の培地。ここに種菌を接種して培養を行います。JA愛知東では、管内にある自前の菌床センターで菌床ブロックを作り、純国産の安心安全なしいたけを消費者へ届けています。
生産者の太田昌治さんのハウスに伺うと、1万個以上の菌床がずらりと並んでいました。湿度70%のじめじめとした環境を作り、さらに時間帯や季節によって温度を調整することで、生育や収穫量をコントロールしています。
「何か刺激があると活発になって出てくるんです。温度変化もそうだし、菌床を叩いたり、水につけたりするだけで出てくる。でも、何をやっても全く出てこない時もある。活発な時は生育も早く、コントロールが難しい」と、太田さんは話します。冬は暖房、夏は冷房を使用するため電気代の高騰など悩みは尽きませんが、奥三河の上質なブランドを維持できるよう、細やかな管理で栽培に励んでいます。
おすすめの食べ方は、バター醤油焼きと天ぷら。太い軸を千切りにしたきんぴらも美味しいとのこと。旨みや香りを感じながら地元の味覚を楽しみませんか。
おいしい「しいたけ」の選び方
●肉厚でふっくらとしているもの
●傘の裏側が色白のもの
●軸が太いもの
●傘や軸がきれいなもの
※購入後すぐに食べない場合は冷凍保存がおすすめ。冷凍すると旨みがますと言われています。
生産者紹介
JA愛知東 菌床しいたけ部会 太田 昌治さん
定年後にしいたけ栽培を始めた太田さん。毎日状態を確認しながら丁寧に管理。冷房を使った夏の栽培にも取り組んでいる。「奥三河で育つしいたけは新鮮で美味しいですよ。作手地区にはエーコープの産直売り場や道の駅があり、地元野菜がいっぱいあります。自然豊かな奥三河の食材を味わっくてください」。
取材協力/JA愛知東、JAあいち経済連
この記事を書いた人
SAKURA編集部_Megumi.Iです!初めての街や初めてのお店ってワクワクしますよね。暮らしに役立つ情報を通して、そんな素朴なワクワクをお届けできるように頑張ります(^^)
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