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豊田市美術館

19世紀後半から現代までの美術、デザインや工芸のコレクションを有する『豊田市美術館』

庭園も外観もフォトジェニック愛知県にある豊田市美術館
2階の大池の対岸からの眺め。夜になると乳白色の展示室が光を放ち、まるでランタンのように浮かび上がる(画像提供:豊田市美術館)

名鉄「豊田市駅」から南へ徒歩約15分、豊田市街地にある『豊田市美術館』。かつて「七州城」があった見晴らしの良い小高い丘の上に、1995年に建てられました。19世紀後半から現代までの美術、デザイン、工芸など、国内外問わず幅広くコレクションする美術館です。様々な企画展も開催されているので、チェックしてみましょう。

企画展

◆エッシャー 不思議のヒミツ

開催中~9月23日(月・祝)

一般1,700円、高大生1,200円、中学生以下無料
芸術と科学を融合させ、視覚の本質に迫る作品を創出したエッシャーの不思議な世界をご紹介します。

《写像球体を持つ手》 1935年、リトグラフ
M.C. Escher Foundation Collection, The Netherlands 
All M.C. Escher works © 2024 The M.C. Escher Company,
Baarn, The Netherlands. All rights reserved mcescher.com
《相対性》 1953年、リトグラフMaurits Collection, Italy All M.C. Escher works © 2024 The M.C. Escher Company, Baarn, The Netherlands. All rights reserved mcescher.com

企画展

◆しないでおく、こと。-芸術と生のアナキズム

10月12日(土)~2025年 2月16日(日)

一般1,500円、高大生1,100円、中学生以下無料
芸術と社会に深く関わりながらも、統治されることに軽やかに抵抗し、豊かに創造する人々のアナキズムの実践をご紹介。

dot architects + contact Gonzo《GDP(Gonzo dot party)》アートエリアB1 2020年 photo: Ryo Yoshimi (参考図版)
アスガー・ヨルン《甘い生活Ⅱ》1962年 ヨルン美術館蔵 ©Donation Jorn 
大木裕之「アブストラクト権化」展示風景 ANOMALY東京 2024年 撮影: 村田冬実 ©Hiroyuki Oki, Courtesy of ANOMALY(参考図版)

『豊田市美術館』は、コレクションはもちろん、建築や庭園も話題です。人気ドラマのロケ地になった影響もあり、フォトジェニックなスポットとして注目されています。設計は美術館建築で名高い谷口吉生氏、庭園はアメリカのランドスケープ・アーキテクト、ピーター・ウォーカーによるもの。作品鑑賞はもちろん、展示空間も含めて美術館全体を楽しめます。建物と常設展示は撮影OK。モダンアートに溶け込んだ画になる写真が撮れます。

 フォトポイントはココ!
フォトジェニックな豊田市美術館
ダニエル・ビュレン《色の浮遊|3つの破裂した小屋》(2003年) (画像提供:豊田市美術館)

ダニエル・ビュレンのある彫刻テラス

内側は赤・青・黄の原色、外側は鏡張り。鏡に映り込む風景や、自分の姿、仲間の姿などを写真や動画におさめよう。

※髙橋節郎館は改修工事のため休館します。【髙橋節郎館 工事休館】2023年12月25日(月)~2025年1月17日(金)
・工事エリアとなる彫刻テラスには、工事用の仮囲いが設置されています。
・豊田市美術館は通常通り開館します。開館情報はこちら。https://www.museum.toyota.aichi.jp/visit/

フォトジェニックな豊田市美術館
何気ない景観を切り取るだけで画になる豊田市美術館
(画像提供:豊田市美術館)

ゆるやかな傾斜のスロープ

緑のスレートが印象的な緩やかな屋外スロープ。真横から撮影すると「直線」を活かした美しい構図の1枚に。

『豊田市美術館」の建物に注目しながら館内へ足を進めよう!

『豊田市美術館』は、高低差を活かした建築が特徴。駐車場からは建物の全貌は見えず、ゆるくカーブを描いたアプローチを進むと、視界が開けて、建物の全貌が見えてきます。これは「日常の喧騒から距離を取る」という谷口吉生氏の思い。 その先に佇む美術館は、乳白色のガラスと緑のスレートでできた「直線」が印象的です。

外からは、白い壁で目隠しされた控えめなエントランスですが、一歩足を踏み入れれば、光が溢れる吹き抜けの空間。階段を上がると明るい展示室が現れます。明るく開放的な展示室から小さな展示室、そして再び広々とした展示室へ。作品鑑賞とともに、空間の変化も楽しめるところが、『豊田市美術館』の魅力の一つになっています。

フォトジェニックな豊田市美術館
アプローチを進むと見えてくる、凛とした佇まい
(画像提供:豊田市美術館)
フォトジェニックな豊田市美術館
スレートのアーケードをくぐった先にあるエントランスコート
(画像提供:豊田市美術館)
フォトジェニックな豊田市美術館
展示室ごとの空間の変化も楽しい
(画像提供:豊田市美術館)
フォトジェニックな豊田市美術館
視界が開け、屋外との繋がりを感じられる廊下
(画像提供:豊田市美術館)

水と自然に囲まれた庭園で、散策しながらアートに触れる

屋外には大きな池を配した庭園があり、彫刻作品が点在しています。中でも人気のフォトスポットは、フランス人アーティストのダニエル・ビュレンによる《色の浮遊|3つの破裂した小屋》(2003年)。天井のない3つの小屋の内側は、それぞれ赤・黄・青の原色で彩られ、外側は鏡張りになった視覚を刺激するアート空間。建築や青空、木々など、鏡の映り込みを活かし、写真や動画を撮る人が増えています。見る角度や天気、季節によって映り方が異なるため、ベストな角度を探しながら撮影を楽しめます。

近代~現代の美術コレクション
豊田市美術館

トヨタシビジュツカン

愛知県豊田市小坂本町8-5-1
アクセス:【車】東名高速道路「豊田IC」より約15分【公共交通機関】名鉄三河線「豊田市」駅・愛知環状鉄道「新豊田」駅より徒歩約15分

0565-34-6610
10:00~17:30(最終入館17:00)
月曜(祝日は除く)、年末年始 ※展示替休館あり
常設展 一般 300円、高大生 200円、中学生以下無料
  ※観覧料は企画展ごとに異なるため、詳しくは公式HPへ(オンラインチケット有)
248(無料)
https://www.museum.toyota.aichi.jp/

※情報はページ上の更新日現在のものです。取材時と一部内容が異なる場合があります。

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この記事を書いた人

SAKURA編集部_Mayuka.Y

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