愛知県|旬の食材|温室みかん|渥美半島で育つ濃厚完熟みかん

旬の“おいしい”をレポート!
☆7月の食材☆

温室みかん

取材産地/田原市

柑橘類の原産地はインド東北部と言われ、ここから多くの種類が生まれ、広まった。日本で一般的に知られる「温州みかん」は、江戸時代に中国から伝わった柑橘から突然変異によって生まれたもの。温州みかんの中にも極早生~晩生まで多くの品種があり、収穫時期や甘さ、大きさなど、その違いを楽しめる。日本でみかんが本格的に栽培されるようになったのは、明治時代に入ってからと言われている。

愛知県田原市の温室みかん
愛知県田原市/温室みかん
小玉ながら美味しさが凝縮された「香恋(かれん)」(©SAKURA編集部)

50年続く歴史あるみかん産地!小玉で濃厚な「香恋(かれん)」を栽培

温暖な気候を生かし、温室みかんの栽培が盛んな田原市。約50年続く歴史ある産地です。温室みかんの出荷は6月上旬から9月下旬。さまざまな品種がある中でも、田原果樹部会では「果恋(かれん)」一筋。名前のとおり愛らしい小玉みかんで、糖度12度以上の濃厚な甘さと、ほのかな酸味、ジューシーな果汁がたっぷり。外皮や内袋が薄くて食べやすいことから、贈答用としても人気があります。

6月上旬、部会長の渥美均さんのハウスにうかがうと、収穫を目前に控えたみかんがたわわに実っていました。田原産の特徴は、「甘さと酸味のバランスの良さと、濃い着色」と、渥美さん。ハウス内の温度と水を調節しながら品質にこだわって栽培をしています。

愛知県田原市の温室みかん
ビニールハウスで栽培。冬は暖房とエアコンを併用して加温。
(©SAKURA編集部)
愛知県田原市の温室みかん
収穫目前!着色や、甘さ・酸度のバランスにこだわった香恋がたわわに実る。
(©SAKURA編集部)

「ここ数年は異常が当たり前になっていて、夏の暑さで樹がもたなくなっている。与える水を減らして糖度を上げるのは簡単だけど、樹にとってストレスでしかなく、それでは収量も減ってしまう。2、3年だけではなく、この先のことも考えて、樹を育てていかないといけない」。渥美さんのハウスには樹齢50年以上の樹もあり、まだまだ現役。ハウス内が40度以上になる真夏の暑さに対して、樹も人も耐えられるよう、遮光ネットや換気、温度設定ができる扇風機などを取り入れて工夫しています。

愛知県田原市の温室みかん
水は冠水設備で行う。樹を丈夫に育てることがおいしいみかんが育つ秘訣。
(©SAKURA編集部)
愛知県田原市の温室みかん
夏は温度調節可能な扇風機などを使用。
(©SAKURA編集部)

甘み・酸味のバランスが抜群!贈り物におすすめの温室みかん

降り注ぐ太陽光を浴びて元気いっぱい育ち、今年も順調とのこと。冷やして食べればキリリと爽やかで、夏の水分補給にもおすすめの温室みかん。間もなく最盛期を迎えます。

愛知県田原市の温室みかん
果実の重みで枝が垂れてしまうため、紐で吊るして支えている。
(©SAKURA編集部)
愛知県田原市の温室みかん
完熟ジューシー!外皮や内袋が薄くて食べやすい♪
(©SAKURA編集部)
愛知県田原市の温室みかん
甘みと酸味のバランス抜群!
(©SAKURA編集部)

おいしいみかんの選び方

●色が濃いもの
●表面が滑らかで、肌のきめが細かいもの
●果皮が薄いもの
●ヘタの部分の中心にある軸が細いもの

乾燥を避けるために新聞紙などで包み、夏は冷蔵庫(野菜室)で冷やして保存しましょう。

愛知県田原市の温室みかん
©SAKURA編集部

生産者紹介

JA愛知みなみ 田原果樹部会
部会長 渥美均さん(左)
金田力也さん

現在、田原地域の温室みかん生産者は8名。まだ果実が大きくなる前、3月中旬頃からは着果100日時点での果実を持ちより、週に1回糖度や酸度を計測し、内容を確認し合っています。生産者同士のこまめなやり取りが産地全体の品質維持に繋がっています。「今の課題は収量を維持すること。安定して供給できるよう皆で協力していきたいです」。

取材協力/JA愛知みなみ、JAあいち経済連

※情報はページ上の更新日現在のものです。取材時と一部内容が異なる場合があります。

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この記事を書いた人

SAKURA編集部_Megumi.Iです!初めての街や初めてのお店ってワクワクしますよね。暮らしに役立つ情報を通して、そんな素朴なワクワクをお届けできるように頑張ります(^^)

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