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トヨタ産業技術記念館

貴重な産業遺産に囲まれて、トヨタの「モノづくり」を体感

近代日本の発展を支えた基幹産業の一つである繊維機械と、現代を開拓し続ける自動車の技術の変遷を紹介する「トヨタ産業技術記念館」。建物はトヨタグループ発祥の地である旧豊田紡織株式会社本社工場跡に設立。「繊維機械館」と「自動車館」からなり、「研究の創造の精神」と「モノづくり」の大切さを伝えています。

エントランスにある環状織機は、トヨタグループの創始者・豊田佐吉によって発明され、「研究と創造の精神」を語る同館のシンボル。１日4回実演が行われるのでぜひチェックしみよう。

“紡ぐ・織る”の技術の仕組みと進歩がわかる「繊維機械館」

「繊維機械館」では手織機から革新織機までを展示しています。実際に使用されていた機械の動態展示やスタッフの実演により、「紡ぐ・織る」の技術の進歩を学ぶことができます。

数々の紡績機が並ぶ中でも、見どころは豊田佐吉が1924年に発明・完成した「無停止杼換式豊田自動織機（G型自動織機）」。このG型自動織機の登場によって、生産性は大幅に向上。総合的性能と経済性で世界一と評価され、世界の繊維産業の発展に大きく寄与しました。G型自動織機第1号機は機械遺産に認定されています。

まるで自動車工場！大型加工機械や新旧の名車が並ぶ「自動車館」

「自動車館」は、豊田佐吉の長男で自動車製造に取り組み、トヨタ自動車工業を創業した豊田喜一郎が仲間たちと挑戦し続けた足跡を追っていくことができます。エンジンを試作する様子や、トヨタ初の乗用車「トヨダAA型乗用車」を手作業で制作した様子なども見られ、自動車事業創業期にみられるモノづくりへの挑戦を知ることができます。

「自動車館」にも創業当時の鍛造機械の実演があるほか、来館者が実際にボタンを押して操作できる機械もあるため、まるで自動車工場に来ているような雰囲気。各時代を代表するトヨタ車の展示からは、自動車技術やデザインの過去と現在を比較できる楽しみもあります。

トヨタグループの歴史を追いながら日本の産業技術史を学べ、実演によるライブ感が魅力的な「トヨタ産業技術記念館」。大人も子どもも楽しく見学できます。