旬の“おいしい”をレポート!
☆2月の食材☆
ほうれんそう
取材産地/東海市
起源は西アジア地域。今ではさまざまな品種が生まれ、それぞれの姿形や味を楽しませてくれる。鉄分やビタミンCを多く含み、中でも冬のほうれんそうは夏のものの約3倍のビタミンCを含むと言われている。
愛知県稲沢市はほうれんそうの一大産地!約8ヶ月にわたって出荷
冬になると、生い茂るほうれんそう畑が広がる稲沢市。日本の伝統野菜の一つ、東洋種と西洋種を交配させた「次郎丸ほうれんそう」の発祥の地であり、古くから栽培が盛んです。スーパーに行けば一年中手に入りますが、旬は秋から冬。寒さや霜にあたると、植物自身が凍結しないように糖分を蓄えるため、冬のほうれんそうは甘くておいしくなります。
JA愛知西管内では、収穫時期をずらしながら、9月中旬から5月中旬にかけて長期間出荷しています。生産者の島田幹雄さんは、以前ナスを育てていたハウスを活用し、露地と合わせて栽培しています。大切にしているのは土づくり。有機堆肥を使って畑の地力を上げることで、病気に負けない栽培に取り組んでいます。
「ナスは果実の様子を見ながらある程度対処できるけど、ほうれんそうは葉そのものだから、病気になってしまったら全滅する可能性もある。出来具合は土づくりで8割決まると思っています」。水はけがよい栄養のある土にしっかりと根を張らせて、青々と大きく育てています。
近年、ほうれんそうは多種多様な品種が生まれています。島田さんの畑では、発芽率が良いもの、軸がしっかりしているものなど、試験的な栽培も含めて8品種を採用。それぞれの特徴を見出して、自分の畑に合ったものを取り入れていきたいと話します。「少しでも良いものを消費者に届けられるように」という思いのもと、約40名からなる部会でも品質を厳しくチェック。歴史ある産地を守っています。
今年は例年より早く寒波が来たため、成長はゆっくりですが、その分じっくりと時間をかけて甘く育っているとのこと。定番のお浸しで、その美味しさを味わってみませんか。
おいしいほうれんそうの見分け方
●表も裏も葉の緑色が濃くて鮮やかなもの
●葉に張りがあり、しなびていないもの
●葉の下の方から密集して生えているもの
●切り口がみずみずしいもの
●根元がピンク色のもの
生産者紹介
JA愛知西 稲沢市ほうれんそう部会
島田幹雄 さん
農業をはじめて約50年。以前はナスを栽培されていましたが、自身の大病をきっかけに、軽量で作りやすいほうれんそうへ転向。マヨネーズに少量の醤油を加えたものに、茹でたほうれんそうをつけて食べるのがお好きとのこと。「大きな病気だったから、今また農業をやっていると話すと驚かれます。でも、農業ができる幸せを感じています」と笑顔で話す。
取材協力/JA愛知西、JAあいち経済連
※掲載の情報は2022年2月配信時のものです。掲載時と内容が異なる場合がございますので、詳細は直接お問合せください。
この記事を書いた人
SAKURA編集部_Megumi.Iです!初めての街や初めてのお店ってワクワクしますよね。暮らしに役立つ情報を通して、そんな素朴なワクワクをお届けできるように頑張ります(^^)
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