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碧南生まれの「へきなん美人」

旬の“おいしい”をレポート!
☆2月の食材☆

にんじん(へきなん美人)

取材産地/碧南市

原産地は中央アジア。その後、東西に分かれて広まり、日本へは中国を経て安土桃山時代に伝わったとされる。根を食べる野菜の中では珍しい、緑黄色野菜の一つ。オレンジ色の色素カロテンは、体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜を健康に保つ働きがあると言われ、昔から食用や薬用として広く栽培される。

愛知県碧南市生まれのにんじん「へきなん美人」
愛知県碧南市/色や形も美しい!にんじん《へきなん美人》
(©SAKURA編集部)

味良し、色良し、形良し!碧南生まれのオリジナル品種「へきなん美人」

愛知県下一の出荷量を誇る碧南市!ふかふかの砂地で高畝栽培

西は衣浦港、南は三河湾、東は矢作川と、周囲が水に囲まれた碧南市では、豊富な水源と砂地を生かしたにんじん栽培が盛ん。大正時代から始まり、昭和30年代に入って生産が本格化。今では碧南生まれのオリジナル品種「へきなん美人」を栽培しています。

へきんな美人は、甘くて味が濃く、独特の臭みが少ないのが特徴。その名前の通り、鮮やかなオレンジ色でスーッとまっすぐ、見た目の美しさも好評です。フレッシュジュースやサラダなど、生食で食べると、そのおいしさをダイレクトに感じられます。お盆過ぎから種を蒔き、収穫は11月中旬から3月上旬。1月下旬から2月上旬にかけてピークを迎えます。

美しい姿形と美味しさを生む秘訣は、土にあります。へきなん美人が育つのは矢作川がもたらすふかふかの砂地。30㎝ほど盛り上げて高畝を作り、日が当たる面積を増やして地温を上げる工夫をしています。

愛知県碧南市生まれのにんじん「へきなん美人」
矢作川がもたらす砂地で、にんじんとたまねぎ栽培が盛んな碧南市(©SAKURA編集部)
愛知県碧南市生まれのにんじん「へきなん美人」
30cmほど砂を盛り上げて高畝で栽培。側面からも日が当たるようになり、地温が上がり、甘くおいしく育つ。(©SAKURA編集部)

「へきなん美人はとても手がかかる子。特に種を蒔いてすぐの水かけや、秋の台風対策の時は大変な作業が続きます。でも、手をかけた分、美味しく育ってくれますよ」と話す、碧南人参部会の部会長・杉浦千秋さん。今年は秋の干ばつの影響で水の管理に苦労したと言います。

歴史ある碧南人参部会の中で、杉浦さんは初めての女性の部会長。「食べてもらってこそ魅力が伝わる」と、食育の視点からへきなん美人を積極的にPR。寒さで甘く育った地元の味覚を味わってみませんか。

愛知県碧南市生まれのにんじん「へきなん美人」
引き抜くと、まっすぐ綺麗なへきなん美人が!糖度は8~9度、高いものは10度にも。先端が丸みを帯びているのがへきなん美人の特徴(©SAKURA編集部)
愛知県碧南市生まれのにんじん「へきなん美人」
抜いた後を見ても分かるように、土はふかふかの砂地。葉が紅葉すると収穫の合図(©SAKURA編集部)
愛知県碧南市生まれのにんじん「へきなん美人」
にんじん&カラムーチョサラダ(©SAKURA編集部)

おいしいにんじんの選び方・保存方法

●表面にひび割れがないもの
●濃いオレンジ色でハリやツヤがあるもの
●全体的に太く、先端が丸くつまっているもの
購入後は、頭部(茎の部分)を切り落とし、1本ずつ新聞紙やキッチンペーパーで包んでポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。

★杉浦さんおすすめ★
千切りにしたにんじんに、カラムーチョ(スティックタイプ)、マヨネーズを混ぜたやみつきサラダ。

愛知県碧南市生まれのにんじん「へきなん美人」
(©SAKURA編集部)

生産者紹介

JAあいち中央碧南人参部会
部会長 杉浦 千秋さん

お父様の代から受け継ぎ、この道40年以上の杉浦さん。にんじん栽培に励む傍ら、愛知県の「輝きネット・あいちの技人」として碧南の郷土料理にんじんごはんを広めたり、地元の小学校でにんじん講習会を行ったり、多岐にわたってへきなん美人をPRしている。

取材協力/JAあいち中央、JAあいち経済連

※情報はページ上の更新日現在のものです。取材時と一部内容が異なる場合があります。

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この記事を書いた人

SAKURA編集部_Megumi.Iです!初めての街や初めてのお店ってワクワクしますよね。暮らしに役立つ情報を通して、そんな素朴なワクワクをお届けできるように頑張ります(^^)

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