旬の“おいしい”をレポート!
☆12月の食材☆
ブロッコリー
取材産地/田原市
地中海沿岸が原産、キャベツからの品種改良で作られた野菜。日本へはカリフラワーなどと同じく明治初期に伝わり、戦後、食生活の洋風化に伴い急速に広まった。食餅繊維やビタミン、ミネラルの含有量は、野菜の中でもトップクラス。
きゅっと締まったドーム型の花蕾!甘くてみずみずしい田原産ブロッコリー
手軽なサラダに、あたたいスープやシチューに、お弁当の彩りに。茹でて良し、炒めて良しのブロッコリーは、和洋中どんな料理にでも使える万能野菜。比較的歴史は浅いですが、クセがなくて食べやすいことから食卓ですっかり定着しました。
全国屈指のブロッコリー出荷量を誇る田原市。田原洋菜部会では、早生から晩生まで約30品種を組み合わせることで10月下旬から6月上旬までの長期間の出荷を実現。ピークは、寒さで甘みがぐっと増す1月から2月です。田原産のブロッコリーは品質の良さが自慢。濃い緑色で、花蕾と呼ばれるつぶつぶの先端部分がこんもりと盛り上がり、きゅっと締まっています。
良いブロッコリーを作るためには「苗作りが大切」と生産者の鈴木孝宏さん。「昔から苗半作と言われるように、苗作りが上手くいけば半分決まる。苗作りは8月〜9月と暑い時期ですが、丈夫に作れるように心がけています」と、話します。定植後はしっかりと根を張らせて、状態を見ながら肥料などを調整。今年は猛暑や雨不足の影響はあったものの、生育は回復してきており出荷は順調にスタートしました。
収穫したてのブロッコリーはみずみずしく、切り口から水が滴るほど。部会では朝採りや予冷を行い鮮度保持に努めています。近年では「葉付き」の出荷が増加。主に関東方面へ出荷されるため、県内ではあまり見かけませんが、あえて葉や枝を残すことで、花蕾を守りつつ新鮮さをアピール。先人たちが作り上げた産地の信頼を維持しながら、さらに良いものをとの思いで栽培に取り組んでいます。
生産者紹介
JA愛知みなみ 田原洋菜部会
ブロッコリー部門長
鈴木 孝宏さん
この道43年、産地の伝統や品質を守りながら170軒の部会員をまとめる鈴木さん。「気候や品種によって育て方が違うから、毎年1年生の気持ちです」と謙虚な姿勢で栽培に取り組む。下茹でしたブロッコリーにマヨネーズとチーズをのせてオーブンで焼く「チーズ焼き」がおすすめとのこと。
ブロッコリーの茎も食べよう!
花蕾の部分だけを食べて太い茎は捨ててしまいがちですが、外側のかたい皮を包丁やピーラーで剥けばおいしく食べられます。淡泊な味わいなので、薄切りにして炒め物や味噌汁などに◎。小房と一緒に茹でるときは、火の通りにくい茎から先に茹でましょう。
取材協力/JA愛知みなみ、JAあいち経済連
この記事を書いた人
SAKURA編集部_Megumi.Iです!初めての街や初めてのお店ってワクワクしますよね。暮らしに役立つ情報を通して、そんな素朴なワクワクをお届けできるように頑張ります(^^)
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