旬の“おいしい”をレポート!
☆5月の食材☆
チンゲンサイ
取材産地/安城市
原産地は中国。漢字では「青梗菜」と書き、梗(軸や茎の部分)が青い菜という意味があります。1972年の日中国交正常化によって日本で広まった中国野菜の一つ。β-カロテンやビタミンC、ビタミンEなどの抗酸化作用が高い成分が豊富で、風邪予防や疲労回復効果を期待できると言われています。
鮮やかな緑色とシャキシャキ食感!チンゲンサイは、クセがなく、どんな料理とも相性抜群!
チンゲンサイと聞くと、中華料理の炒め物をイメージする人が多いかもしれませんが、クセがない野菜なので、そのままサラダやお浸しにしたり、鍋やクリーム煮にしたり、使い方はさまざま。抗酸化作用が高い成分が豊富なので 、フルーツと合わせたスムージーも手軽に野菜が摂れておすすめです。
今回取材にうかがったのは、JAあいち中央チンゲンサイ生産部会部会長の大橋正樹さんのハウス。到着すると、チンゲンサイの「サラダ」と、「スムージー」を用意してくださいました。サラダは生のチンゲンサイを千切りにしただけとお手軽!気になる苦みやえぐみはほとんどなく、みずみずしくてシャキシャキ!ホットチリソースをかけて、生春巻きのようなアジアンテイストで楽しみました。スムージーは、チンゲンサイに、リンゴジュースとバナナ、ハチミツとレモン汁を加えたもの。「本当にチンゲンサイが入っている?」と思えるほど、お子さんでも飲みやすい味わいです♪
実は、大橋さんは元フレンチシェフ。「チンゲンサイがないと成り立たない料理は?と聞かれて、ぱっと思い浮かぶ人って少ないですよね。それが私たち生産者の悩みでもあって。でも、どんな料理にでも使えるのが 魅 力の野菜 。食べ方をもっとPRしたいです」と、話します。
安城市は愛知県下一の生産量!連作に強い土づくりで、一年を通して栽培
大橋さんのハウスでも、一年を通してチンゲンサイを栽培しています。ハウス内は一面に鮮やかな緑色のチンゲンサイ!ブロックごとでタイミングをずらし、安定して出荷できるよう工夫しています。ハウスの一角は、定植前の苗を育てるスペースも。春から初夏にかけては気候が良く、定植後は約1ヶ月で収穫可能に。収穫が済んだ畑は、すぐに耕され、次の苗が植えられます。同じ場所で年間8〜9回も収穫できます。
同じ場所で作り続けると、どうしても土が痩せてしまうため、大橋さんは連作に強い土づくりにこだわっています。ハウスの向かいには堆肥を作る場所が。木のチップや米ぬかを加えて半年間寝かせて堆肥を作ります。手ですくうと、有機物が分解される際の発酵熱で湯気が!こうしてできた堆肥に、カニ殻や海藻などを混ぜ合わせた土を使っています。
大橋さんは、一般的なサイズより少し小さいベビーサイズも生産しています。通常なら規格外になり市場には出回りませんが、早摘みならではの柔らかさや調理しやすいサイズ感が好評。元シェフだからこそのアイデアを活かした栽培に取り組んでいます。収穫後はその日の内に出荷するため、鮮度抜群!シャキシャキの食感をさまざまな料理で楽しみませんか。
おいしいチンゲンサイの選び方
●根元がしっかりと張っているもの
●葉の緑色が鮮やかでみずみずしく、ハリ・ツヤが良いもの
●葉が黄色っぽくなっていたり、茎が筋っぽくなっているものは避けま
しょう。
生産者紹介
JAあいち中央 チンゲンサイ生産部会
部会長 大橋正樹さん
実家のきゅうり農家を継ぐためにシェフを辞めて就農。2009年、きゅうりのハウスが台風の被害に遭い、通年栽培ができるチンゲンサイの栽培へ転換。「刻んで、油揚げと一緒に電子レンジで2分加熱し、めんつゆと刻みしょうがと和えるだけでお手軽なお浸しができますよ。“チンゲンサイのイメージが変わった”“子どもが食べられるようになった”と嬉しい声をいただき、励みになっています」。
取材協力/JAあいち中央、JAあいち経済連
※情報はページ上の更新日現在のものです。取材時と一部内容が異なる場合があります。
この記事を書いた人
SAKURA編集部_Megumi.Iです!初めての街や初めてのお店ってワクワクしますよね。暮らしに役立つ情報を通して、そんな素朴なワクワクをお届けできるように頑張ります(^^)
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