愛知県|旬の食材|だいこん|トンネル栽培で春の収穫が可能に

旬の“おいしい”をレポート!
☆4月の食材☆

だいこん

取材産地/愛西市

日本人に馴染みのある作物。春の七草「すずしろ」はだいこんのことをさします。本来は秋~冬が旬ですが、品種改良や栽培技術が進歩し、一年を通して食卓に届くようになりました。

肌がきれいな愛西市の春だいこん
©️SAKURA編集部
愛知県愛西市/だいこん

根菜類の栽培が盛んな愛知県愛西市。細やかな管理でおいしく育つ!

だいこんやにんじん、れんこん、ごぼうなど、昔から根菜類の栽培が盛んな愛知県愛西市八開地区。伊吹おろしと呼ばれる寒風が吹く土地柄、寒暖の差が大きくなることで、他の産地には負けない甘みのある作物が育ちます。4月から5月にかけては、春だいこんが最盛期。秋だいこんに比べてみずみずしいので、サラダや大根おろしにぴったりです。


春だいこんは2月下旬から種を蒔きますが、冬に種を蒔いても温度が低くてうまく育ちません。そこで取り入れているのが、種を蒔いた直後にビニールで被覆して保温するトンネル栽培です。


良いだいこんを作るには水と温度の管理が大切だと話す生産者の三輪さんご夫妻。播種してからある程度大きくなるまではトンネル栽培のままですが、トンネル内は温度が高くなりすぎるため、こまめに換気をして温度調節をします。また、被覆したまま光が不十分だと、栄養が作られず葉も黄色くなってしまうため、ビニールを取り除くタイミングが難しいと言います。


春だいこんはひげ根が多いため、収穫後は、根を取り除く「毛取り」を行います。手間がかかるため、この作業は他県の産地ではあまり見られません。収穫したその日の内に出荷していることも含め、少しでも良いものを届けたいという生産者の思いが詰まっています。鮮度抜群、みずみずしい春の味覚を食卓で楽しみませんか。

愛知県愛西市の春だいこんの畑
©SAKURA編集部
収穫を間近に控え、青々と葉が生い茂るだいこん畑の様子。
収穫は1本1本手作業で行う。重量野菜のため、畑から抜き取り運ぶのはとても重労働だと三輪さんは話す。
愛知県愛西市のだいこん
©SAKURA編集部
太く真っすぐ伸びた、肌がきれいな春だいこん。主に中京圏へ出荷。
一大消費地が近く、鮮度が良い状態で届けられるのも、愛西市産の強み。
愛知県愛西市のだいこん畑
©SAKURA編集部
3月中旬、トンネル栽培の様子。
ビニールで被覆して保温しながら育てている。
収穫間近の愛西市のだいこん
©SAKURA編集部
トンネル内が高温になりすぎないよう、こまめに換気しながら温度を調節。
みずみずしい春だいこん
©SAKURA編集部

大根の選び方・保存方法

【選び方】
・全体にハリとツヤがあるもの
・まっすぐ伸びて、太いもの
・ずっしりと重く、表面がなめらかなもの
【保存方法】
・葉を切り落とし、切った断面にラップをかけ、牛乳パックやペットボトルを利用して冷蔵庫で立てて保存しましょう。水分が抜けるのを防ぐめ、新聞紙で包んでポリ袋に入れて冷蔵庫で保存するのも良いでしょう。購入後は早めに食べましょう。

愛西市のだいこんの生産者さん
©SAKURA編集部

生産者紹介

JAあいち海部 八開春野菜組合
三輪祐治さん・幸子さん

高校卒業後、家業だった農業に就いたという三輪さん。現在は、奥様と一緒にだいこんやにんじん、れんこんを栽培しています。春だいこんのおすすめの食べ方は大根サラダと大根おろし。旬のじゃこと合わせたじゃこおろしもおいしいとのこと。「昔から根菜類がおいしく育つ地域。ここで育った春だいこんを新鮮なうちにぜひ食べてみてください」と、話します。

取材協力/JAあいち海部、JAあいち経済連

※掲載の情報は2022年4月配信時のものです。掲載時と内容が異なる場合がございますので、詳細は直接お問合せください。

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この記事を書いた人

SAKURA編集部_Megumi.Iです!初めての街や初めてのお店ってワクワクしますよね。暮らしに役立つ情報を通して、そんな素朴なワクワクをお届けできるように頑張ります(^^)

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